「絵本の読み聞かせって、みんな楽しそうにやっているのに、私は正直ちょっと苦手……」
そんなふうに思ったことはありませんか。
私は30代前半、3歳の女の子を育てながら働くワーママです。育児本やSNSでは「寝る前の読み聞かせが大切」「親子のコミュニケーションになる」とよく見かけますよね。もちろん、頭ではわかっています。私も娘のために読んであげたい気持ちはありました。
でも現実は、仕事から帰って夕飯、お風呂、歯磨き、明日の準備まで終えた時点で、私の体力はほぼゼロ。娘に「もう一回読んで!」と言われても、心の中では「お願い、今日はもう寝て……」と思ってしまう日もありました。
声色を変えるのも恥ずかしい。途中で娘がページをめくってしまうとイライラする。読み始めたのに聞いていないと、「読まなくていいのかな」と悲しくなる。そんな小さなつまずきが重なって、私はいつの間にか読み聞かせに苦手意識を持つようになっていました。
でも、いろいろ試してわかったのは、読み聞かせは上手に読むことより、親子で無理なく続けられる形を見つけることの方が大切だということです。
この記事では、読み聞かせが苦手だった私が、3歳の娘と実際に試してうまくいったこと、逆にうまくいかなかったこと、娘の反応や変化をまとめます。
「毎日読めない私はダメかな」「棒読みでもいいのかな」「子どもが最後まで聞いてくれない」と悩んでいるママに、少しでも肩の力を抜いてもらえたらうれしいです。
絵本の読み聞かせが苦手だと感じた理由
まずは、私がなぜ読み聞かせに苦手意識を持っていたのかを整理します。
苦手な理由がわかると、「私だけできない」と責める気持ちが少し軽くなりました。

声色を変えたり感情を込めたりするのが恥ずかしかった
読み聞かせと聞くと、登場人物ごとに声を変えて、抑揚たっぷりに読むイメージがありました。
でも私は、それがとても苦手でした。家の中でも、急におばあさんの声や動物の声を出すのが恥ずかしくて、どうしても棒読みになってしまいます。
娘に「ママ、もっとかわいく言って」と言われたこともあり、その瞬間に「やっぱり私の読み方はつまらないのかな」と落ち込みました。
でも後から気づいたのは、娘が求めていたのはプロのような読み方ではなく、ママが一緒に絵本を見てくれる時間だったということです。
仕事終わりの夜に読む気力が残っていなかった
一番大きかったのは、体力の問題です。
平日の夜は、帰宅してから寝かしつけまでが本当にノンストップです。夕飯を出して、お風呂に入れて、歯磨きをして、保育園の持ち物を確認して、洗濯物も気になる。
やっと布団に入ったところで「絵本読んで」と言われると、かわいいと思う気持ちと同時に、「今から読むのか……」という疲れが出てしまいました。
読み始めても、途中であくびが出たり、同じ行を読み間違えたり。娘に「ママ、そこちがうよ」と言われて、さらに疲れる日もありました。
娘が途中でページをめくるとイライラしてしまった
3歳の娘は、絵本を最初から最後まで静かに聞くタイプではありません。
気になるページがあると、まだ読んでいる途中でもどんどん先にめくります。前のページに戻ることもあります。文字ではなく絵を見て、「これなに?」「この子泣いてる?」と質問が止まらない日もあります。
私は最初、「ちゃんと順番通りに読まないと」と思っていたので、娘が自由にページをめくるたびにイライラしていました。
でも、娘はふざけているわけではなく、娘なりに絵本を楽しんでいたのだと思います。大人の読み方と、3歳の楽しみ方は違うのだと気づいてから、少しラクになりました。
「毎日読まなきゃ」というプレッシャーがしんどかった
育児情報を見ると、「毎日読み聞かせをしましょう」と書かれていることがあります。
もちろん、できるなら毎日読めたら素敵です。でも私は、その言葉にかなり追い詰められていました。
読めなかった日は、「今日もスマホを見せちゃった」「絵本を読まずに寝かせてしまった」と反省。娘が寝た後に、寝顔を見ながら「明日は読もう」と思うのに、翌日も疲れて読めない。
この繰り返しで、絵本が楽しいものではなく、やらなければいけない宿題のようになっていました。
読み聞かせが苦手な私が最初にやめたこと
苦手を克服しようとして、最初は「もっと上手に読もう」と頑張っていました。
でも、頑張る方向を間違えると親子で疲れてしまいます。
私がラクになるためにやめたことを紹介します。

上手に読もうとすることをやめた
一番最初にやめたのは、「上手な読み聞かせ」を目指すことです。
声色を変えなくてもいい。途中で噛んでもいい。感情たっぷりに読めなくてもいい。そう決めました。
私がぎこちなく声を変えて読むより、普通の声で落ち着いて読んだ方が、娘も安心して聞いているように見えました。
もちろん、余裕がある日は少しだけ声を変えることもあります。でも、それは「やらなきゃ」ではなく、「今日はちょっと遊んでみようかな」くらいの気持ちです。
棒読みでも、子どもの隣に座って一緒にページをめくるだけで、ちゃんと親子時間になっていると感じるようになりました。
最初から最後まで読ませようとすることをやめた
以前の私は、絵本は1ページ目から最後まで読むものだと思っていました。
でも3歳の娘は、好きなページだけ何度も見たい日があります。動物が出てくるページで止まったり、食べ物の絵を指差して「これ食べたい」と話し始めたりします。
最初は「まだ読んでるよ」「順番に見ようね」と言っていましたが、だんだんお互いに楽しくなくなりました。
そこで、思い切って順番通りに読むことをやめました。
娘が開いたページから読む。気になる絵について話す。最後まで読めなくても「今日はここまで」にする。
すると、娘は前より絵本を持ってくるようになりました。読み聞かせというより、絵本を使ったおしゃべりに近い形です。
長い絵本を選ぶことをやめた
「せっかく読むなら、内容のある絵本を」と思って、少し長めの絵本を選んでいた時期があります。
でも、疲れた平日の夜に長い絵本を読むのは、私にはかなりハードルが高かったです。娘も途中で飽きてしまい、私も「最後まで聞いてよ」と思ってイライラ。
そこで、平日は短い絵本を中心にしました。
文章が少ない絵本、繰り返しが多い絵本、1〜2分で読める絵本。これなら「一冊だけなら読める」と思えます。
週末や私に余裕がある日は少し長めの絵本、平日は短い絵本。そんなふうに分けると、読み聞かせへの負担がぐっと減りました。
毎日読むことにこだわるのをやめた
私にとって大きかったのは、「毎日できなくてもいい」と決めたことです。
もちろん、娘が読みたいと言って、私にも余裕がある日は読みます。でも、仕事で疲れ切っている日、娘の寝る時間が遅くなった日、私の体調がよくない日は無理をしません。
その代わり、「今日は絵本はお休みして、ぎゅーして寝よう」と伝えます。
最初は娘に「えー、読みたい」と言われることもありました。でも、「明日はこの本読もうね」と一緒に枕元に置いておくと、意外と納得してくれる日もありました。
読めなかった日をゼロ点にしない。これだけで、私の気持ちはかなりラクになりました。
実際に試してよかった読み聞かせのコツ
ここからは、読み聞かせが苦手な私でも続けやすかった方法です。
どれも特別な準備はいりません。
3歳の娘の反応がよかったものを中心にまとめます。

寝る前ではなく、機嫌のいい時間に読む
読み聞かせは寝る前にするもの、と思い込んでいました。
でも、わが家の場合、寝る前は私も娘も疲れています。娘は眠くてテンションが上がり、私は早く寝てほしくて焦る。そんな状態で読むと、楽しいはずの絵本が寝かしつけの攻防戦になってしまいました。
そこで、読む時間を変えてみました。
休日の朝、朝ごはんの後。保育園から帰ってきて、夕飯を温めている少しの時間。お風呂の前に5分だけ。
娘の機嫌がいい時間に読むと、思ったより集中してくれました。寝る前にこだわらなくても、絵本時間は作れるのだと感じました。
一冊全部ではなく「一ページだけ」から始める
疲れている日は、一冊読むのも大変です。
そんな日は、「一ページだけ見よう」と言って絵本を開きました。
娘は最初「全部読んで」と言うこともありましたが、「今日はママ眠いから、このページだけゆっくり見よう」と伝えると、一緒に絵を見てくれる日もありました。
一ページだけなら、私も気が重くなりません。動物の絵を見て「どの子が好き?」と聞いたり、食べ物のページで「これ保育園で食べたことある?」と話したり。
文章を読まなくても、絵本を開いて会話するだけで、娘はうれしそうでした。
子どもにページを選んでもらう
娘に「今日はどれ読む?」と選んでもらうようにしたら、読み聞かせの入り口がスムーズになりました。
自分で選んだ絵本だと、娘の気持ちが入りやすいようです。
ただし、選択肢が多すぎると迷って時間がかかります。以前、本棚の前で選ばせたら、「これもいい、あれもいい」となって、寝る時間がどんどん遅くなりました。
そこで今は、私が2〜3冊だけ出して「この中から選んでね」としています。
これなら娘も選べるし、私も長すぎる絵本を避けられます。小さなことですが、親子で揉めにくくなりました。
質問しながら読む
娘が一番楽しそうだったのは、質問しながら読む方法です。
たとえば、動物が出てくるページで「この子、何してると思う?」と聞く。泣いている子の絵があれば「どうして泣いてるのかな?」と聞く。食べ物の絵があれば「娘ちゃんはどれ食べたい?」と聞く。
すると娘は、物語とは少し違う方向にどんどん想像を広げていきます。
「この子、ママに会いたかったんじゃない?」「これはいちご味だよ」「このうさぎさん、保育園行くの」など、3歳らしい答えが返ってきて、私も思わず笑ってしまいます。
きっちり読むより、娘の言葉を聞く時間にした方が、私自身も楽しめるようになりました。
親子で役割を分ける
声色を変えるのが苦手な私に合っていたのが、役割分担です。
たとえば、繰り返しの言葉だけ娘に言ってもらいます。「こんにちは」「いただきます」「ばいばい」など、短いセリフなら3歳でも参加しやすいです。
私が本文を読み、娘が決まった言葉を言う。これだけで、読み聞かせが少し遊びになります。
娘は自分の出番が来るのを待っていて、ページをめくるたびに「次、娘ちゃんの番?」とうれしそうに聞いてきました。
ママが全部頑張らなくても、子どもを巻き込むと読み聞かせはラクになると実感しました。
3歳娘の反応がよかった絵本の選び方
読み方だけでなく、絵本選びも大切でした。
私が読みやすく、娘も楽しみやすい絵本を選ぶようにしたら、読み聞かせのハードルが下がりました。

文章が短くて繰り返しがある絵本
平日の夜に助かったのは、文章が短くて同じフレーズが何度も出てくる絵本です。
繰り返しがあると、私も読みやすく、娘も覚えやすいです。何度か読むうちに、娘が先にセリフを言ってくれるようになりました。
「次はこう言うんだよね」とわかるのが楽しいようで、途中から読み聞かせというより、親子の掛け合いになります。
疲れている日でも読みやすいので、わが家では短くてリズムのいい絵本を何冊か手の届く場所に置いています。
しかけ絵本や参加型の絵本
娘の食いつきがよかったのは、めくる、探す、指差すなど、手を動かせる絵本です。
しかけ絵本は、ママが読み続けなくても子どもが自分で楽しめます。娘は「ここ開けていい?」「次はどこかな?」と夢中になっていました。
ただし、寝る前に盛り上がりすぎると逆に眠れなくなることもありました。わが家では、しかけ絵本は夕方や休日向きです。
寝る前は落ち着いた絵本、遊びたい時間は参加型の絵本。そんなふうに使い分けると、親もラクでした。
娘の好きなものが出てくる絵本
3歳の娘は、プリンセス、動物、食べ物、おままごとが好きです。
好きなものが出てくる絵本は、やっぱり反応が違います。物語の内容が少し難しくても、絵を見ながら「かわいい」「これ食べたい」「この服がいい」と楽しんでいます。
一時期、私が「知育によさそう」と思う絵本ばかり選んでいたことがありました。でも娘の反応はいまいち。私も「せっかく選んだのに」と残念な気持ちになりました。
そこからは、まず娘の好きなものを優先するようにしました。
学びになるかどうかより、「また読みたい」と思えること。3歳の今は、それで十分だと感じています。
図書館で借りて反応を見る
絵本は買うと意外と場所もお金もかかります。
私は最初、口コミを見て人気の絵本を買っていました。でも、人気がある絵本でも娘にハマらないことはあります。逆に、図書館で何気なく借りた絵本を何度も読みたがることもありました。
そこで、まず図書館で借りて、娘の反応を見るようにしました。
何度も「これ読んで」と持ってくる絵本は購入候補。あまり見ない絵本は返却。これなら失敗しても気持ちがラクです。
図書館に行く時間がない週は、保育園帰りに予約本だけ受け取ることもあります。ワーママでも続けやすい方法を探すのが大事だと思いました。
うまくいかなかった読み聞かせと反省したこと
読み聞かせをラクにしたくて、いろいろ試しました。
でも、わが家には合わなかった方法もあります。
失敗したからこそ気づけたことをまとめます。

「ちゃんと聞いて」と言いすぎた
私がよく失敗したのは、娘に「ちゃんと聞いて」と言ってしまうことです。
せっかく読んでいるのに、娘がぬいぐるみで遊び始めたり、別のページを見たりすると、つい「聞いてるの?」と言ってしまいました。
でも、そう言われた娘は楽しくなさそうな顔になります。絵本の時間が、注意される時間になってしまうのです。
今は、少し聞いていなくても気にしすぎないようにしています。耳だけで聞いていることもあるし、途中で戻ってくることもあります。
最後まで座って聞くことより、絵本が嫌な時間にならないことを優先するようになりました。
寝かしつけ目的で長く読みすぎた
「絵本を読めば寝てくれるかも」と期待して、何冊も読んでいた時期があります。
でも娘の場合、絵本で眠くなるどころか、どんどん楽しくなってしまいました。「もう一回」「次はこれ」と続き、私の方が先に限界に。
最後は「もう終わり!」と怒ってしまい、せっかくの読み聞かせが台無しになることもありました。
そこで、寝る前は最初に冊数を決めるようにしました。
「今日は一冊ね」「この本を読んだら電気を消すよ」と先に伝えます。最初は不満そうな日もありましたが、毎回同じ流れにすると少しずつ受け入れてくれるようになりました。
知育効果を期待しすぎた
絵本を読むなら、言葉が増えてほしい。想像力が育ってほしい。集中力もついたらいいな。
そんな期待を持っていた時期があります。
でも、期待が強すぎると、娘の反応を素直に楽しめなくなりました。途中で飽きると「集中力がないのかな」と心配し、同じ本ばかり選ぶと「もっと違う本も読んでほしい」と思ってしまいます。
今は、絵本の効果をすぐに求めすぎないようにしています。
娘が笑った。好きなページを教えてくれた。寝る前に少しだけくっついて読めた。それだけで十分です。
絵本は子どもを伸ばすための課題ではなく、親子でほっとする時間にしていいと思えるようになりました。
ママだけが読む係になっていた
わが家では、いつの間にか絵本を読むのは私の役目になっていました。
でも、私が疲れている日に無理をすると、どうしてもイライラしやすくなります。
そこで、夫にも「今日は一冊読んでくれる?」と頼むようにしました。最初は夫も少し照れていましたが、娘はパパの読み方も楽しそうに聞いていました。
私と読み方が違っても、それはそれで新鮮なようです。
ママが全部抱えなくていい。読み聞かせも家族で分けていい。そう思えたことで、私の負担はかなり減りました。
まとめ:読み聞かせが苦手でも、親子に合う形なら大丈夫
絵本の読み聞かせが苦手だと、ママとして足りないような気持ちになることがあります。
でも、実際に3歳の娘と向き合いながら試してみて、私は考え方が変わりました。

読み聞かせは、上手に読む発表会ではありません。毎日欠かさずこなす宿題でもありません。
疲れている日は一ページだけでもいい。棒読みでもいい。途中でページを飛ばしてもいい。子どもが選んだページについておしゃべりするだけでもいい。
私が試してラクになったのは、次のようなことでした。
- 声色を変えようと頑張りすぎない
- 最初から最後まで読むことにこだわらない
- 短い絵本や繰り返しのある絵本を選ぶ
- 寝る前だけでなく、親子の機嫌がいい時間に読む
- 一ページだけ、好きなページだけの日を作る
- 子どもにセリフやページ選びで参加してもらう
- 読めない日は「今日はお休み」と決めて自分を責めない
反対に、「ちゃんと聞いて」と言いすぎること、寝かしつけ目的で何冊も読むこと、知育効果を期待しすぎることは、私にはあまり合いませんでした。
3歳の娘は、今でも途中でページをめくります。同じ本ばかり持ってくる日もあります。私も疲れて読めない日があります。
それでも、前より絵本の時間が少し好きになりました。娘が私の膝に座って、「今日はこれにする」と絵本を選ぶ時間は、バタバタした一日の中で小さな休憩のように感じます。
読み聞かせが苦手なママこそ、頑張る量を減らして、親子が笑える形に変えていいのだと思います。
今日読めなかったとしても大丈夫です。明日、一ページだけ開けたらそれで十分。ママの声で、ママのペースで、子どもと一緒に絵本を楽しめる形を見つけていきましょう。
参考:掲載サイトのプロフィールと記事傾向、読み聞かせに関する育児メディア・個人ブログの検索結果を確認し、読者ニーズとして「苦手な理由」「絵本選び」「短時間で続ける工夫」「子どもの反応」「うまくいかなかった方法」を反映しています。


